選考方法
さて、実際の帰国生入試では、何が合否を決めるのでしょうか。 帰国生入試で考慮されるのは、書類審査、学科試験、面接試験の3つです。 このうちのどれに比重を置くのかは、各大学により異なります。
書類審査
難関大学であればあるほど、海外の学校の成績とTOEFLなどの統一試験の点数を重視します。 1次試験として書類審査を行う大学では、この成績が良くないと2次試験に進むことはできません。 学校の成績は卒業後にどんなに一生懸命勉強しても取り戻すことが出来ないので、現地では熱心に勉強に励み、できる限り成績を上げて帰国しましょう。
学科試験
文系は英語と小論文、理系はこれに数学、理科(生物、物理、化学、地学のうち2科目)が加わります。 英語は英文和訳、和文英訳、英作文、要約など、記述・論述形式の出題が多いことが特徴です。
小論文
テーマ式自由作文や文章読解型論文が出題され、多くの大学では60分〜120分で600字〜1200字程度を書くことが求められます。 帰国生入試では、海外の経験を踏まえたテーマが多く出題されています。 理系では、難関校を受験する場合、国内生と同等の学力が必要となります。 大学・学部によっては、帰国生でも大学入学共通テストを受験しなくてはいけません。 詳しくは「理系学部を志望する人へ」をご覧ください。
面接試験
面接時間は約10分〜20分で、受験生1人に対し面接官数人が交互に質問をします。 面接は主に日本語で行われ、場合によっては英語による質疑応答も行われます。 志望動機や大学入学後の目標と将来の展望、海外での経験などが、日本語の能力とともに問われます。
詳しくは「面接試験対策」のページをご覧ください。
志望理由書
個性や独自の経験が重視される帰国生入試において、熱意の伝わる志望理由書を書くことはとても大切です。
なぜ日本に帰国するのか。
たくさんある大学の中から、なぜその大学、学部、学科でなくてはいけないのか。
そこで何を勉強したいのか。
卒業後は大学で学んだ事をどう活かしていきたいのか。
なぜその道を選ぶのか。
志望理由を具体的に書くには、自己分析と大学に関する情報が欠かせません。 自己分析のない志望理由書は、誰にでも書けるようなつまらないものになってしまいます。
あなたは何に興味がありますか?
どうしてそれに関心があるのですか?
自分の正直な気持ちを紙に書いたり人に話したりして、自分ととことん向き合いましょう。 大学に関する情報は、大学のパンフレットやホームページで得ることができます。 何校か比較するうちに、各大学の特徴が浮かび上がってくるでしょう。 志望学部の教授陣や必修科目などのカリキュラムを確認すると、その学部での学生生活をより具体的に想像できるでしょう。 また、アドミッションポリシーをよく読んで、大学が求めている学生像を把握しましょう。
自分が大学に求めているものと、大学が学生に求めているものがミスマッチしていないか、つまり、自分がその大学に「合っているか」判断することはとても大切です。 書き上げた志望理由書は、自信が持てるまでプロの家庭教師が何度でも添削し、説得力をもたせます。