理系学部を志望する人へ
@ 簡単ではない帰国生入試
理系学部を志望する皆さんにとって、帰国生入試は決して簡単ではありません。 英語、小論文、面接試験のみで受験できる理系の学部もありますが、数学と理科を避けていると、受けられる学部は限られてしまいます。 日本の大学入試で必要とされる数学や理科の知識は、海外の高校とは履修範囲が異なるので、どんなに現地の勉強を頑張ったとしても、日本の入試範囲を全てカバーすることができません。 中には、帰国生のために数学と理科の難易度を海外での勉強に合わせたり、大学入学共通テストが免除されたりする場合もありますが、難関国立大学では、帰国生入試でも国内生と同等の問題が出題されます。
日本に帰国してから数カ月の間に、日本の高校生が学んでいる数学、理科を理解しなければいけないという厳しい現実があります。 滞在国では基礎的な知識を確実に身につけ、日本の履修範囲がカバーできないところは、現地にいるうちから日本の参考書を使って勉強をはじめましょう。 現地では現地の学校の勉強に専念し、帰国後にしっかりとした知識を身につけるために、卒業の翌年まで受験を伸ばす人もいます。 なんとか大学に入学することができても、授業についていけず退学してしまう帰国生も少なくありません。
理系の勉強をしたいという気持ちを諦めて欲しくない?そんな思いから、では理系の皆さんに対して、大学入学後の手厚いサポートも行っています。 詳しくは、「入学後のサポート」をご覧ください。
A 試験内容
ほどんどの大学では物理・化学・生物・地学の中から理科2科目の知識が問われます。 数学に関しては、数T・A、 U・B、V・Cを出題範囲としています。 日本の大学入試で必要とされる知識は、海外のそれより範囲が広いだけでなく、数倍難しいと感じる帰国生が多いです。 早めにどの科目のどの範囲の勉強が足りないのかを把握し、日本の教科書や参考書を使って滞在国での未履修分野を重点的に補いましょう。
B 勉強の仕方
まずは、現地の学校で学んだ理系用語を全て日本語に覚えなおしましょう。 過去問で分からない分野があれば、その分野の全体の流れを正解に理解することから始めましょう。 時間が限られているからこそ、公式や解法を確実に理解し、基礎を抑えることも大切です。
特に数学は基礎を固めることが後でつまずかないためのコツなので、参考書に載っている公式はもちろん、解法までしっかり暗記しましょう。 基礎がしっかりすれば、難しく見える応用問題にも対応できるようになります。
大学入学共通テストを受けなくてはいけない場合は、本試・追試を含め最低でも5年分の過去問に取り組みましょう。 各大学の過去問は、第一志望は10年分以上、第2志望は5年分以上解くことが望ましいです。 過去問を解く際は、全ての問題に正解するまで何度も解くことが大切です。
不正解だった問題に対しては、解説をじっくり読んでなぜミスをしたのか理解し、難しい問題は部分点を取る方法を考えましょう。 ノートには正解している問題も含め、答えの理由や注意する点、関連情報、設問のポイントなどを細かく記入しましょう。 大学入学共通テストを受ける場合は、じっくり考えすぎると時間が足りなくなってしまうので、必ず事前に解答時間を決めて問題を解く練習をして、本番では問題を見た瞬間に反射的に解けるようになりましょう。
では、何人もの国内生を一般入試で志望校に合格させたが家庭教師がたくさん在籍しています。 これまで日本式の勉強を全くしてこなかった人も、一般生と同等な学力に到達できるよう全力でサポートしますので、まずはご相談ください。