海外滞在中の過ごし方
もしこれを読んでいるあなたが、まだ海外にいるとしたら。 以下の3つの点を心にとめて現地での生活を送ると、受験の際に有利になります。
@ 現地の勉強に力を入れよう!
現地校での勉強を頑張ることは、とても大切です。 漢字が書けなくて小論文が不安な場合でも、あくまで現地の勉強を最優先させて、長期休暇中など余裕のある時に受験対策をしましょう。 漢字や数学、理科の知識は帰国後にいくらでも増やすことができますが、高校の成績だけは「今」頑張らなくては、卒業後はどうすることもできません。 難関大学の書類審査を突破するために、現地校の成績はできる限り高いに越したことはありません。
英語圏の学校に通っている場合は、現地の学校での勉強を頑張ると、必ずSATやTOEFLの点数も上がります。 もしすでに将来やりたいことが決まっていれば、それに関係する科目を履修すると良いでしょう。 法律、会計、古代史、近代史、演劇など、海外の学校では日本の学校では学べない面白い授業を取ることができます。
勉強についていくのは大変になるかもしれませんが、自分の関心のある授業を受講すると、帰国後に小論文を書くときに使える知識にもなりますし、英語力の向上にもつながります。
A 海外ならではの経験を!
とはいえ、折角海外にいるのに、ずっと勉強しているだけではもったいないですね。 スクールホリデーが長い国も多いですから、その間にぜひ現地でしかできない体験をたくさんしてください。
日本の大学は、日本ではできない経験を重ねた帰国生を求めています。 現地での体験が豊富であれば、小論文や面接で自分自身の体験や感じたことをアピールできます。 印象に残った経験はノートに書きとめておくと、帰国後も滞在国で感じたことをすぐに思い出すことができます。
ただ海外で生活するだけなら、誰にでもできます。 大学に選ばれる様な帰国生になるためには、そこで何を感じ、何を考えたかが重要です。
B 滞在国を知りつくそう!
自分なりに滞在国を楽しむ一方、滞在国の政治や経済、地域社会の問題点など、時事的な問題にも関心を払いましょう。 政治・経済・文化など、様々な側面を日本と比較するのも良いでしょう。
疑問に思うことは、どんどん現地の友人に質問をしてみてください。 今までの自分の価値観とは全く違う答えが返って来るかもしれません。 身近な生活の中で、日本との「違い」を楽しみましょう。
コラム
Personal Story〜 帰国生のリアル
私は9年生から12年生までの4年間をオーストラリアで過ごしました。 色々なことがありましたが、一番印象に残っているのは、10年生の長期休暇中にオーストラリア人の友人家族と一緒に行った3週間に渡るアウトバックでのキャンプです。
人工物が一切ない空間で、ディンゴに怯えながらテントの中で寝て、ハエよけのネットを頭からかぶってご飯を食べ、暑いときには湖に入り、濡れた洋服は木にかけて乾かし、夜は満面の星空を眺めるという、とても貴重な体験をしました。 オーストラリアの広大な大地を身を持って実感することができましたし、オーストラリア人がいかに自分たちの国の自然を大切に思っているかわかりました。